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日産パオ / ヒロさん

部屋着で運転したくなる、日産パオは私の移動するお部屋。

2022.06.12.

彼女の車は日産パオ。ペーパードライバーだった彼女が初めて車が必要になったとき、選んだ車は日産パオ。何故、彼女が旧車のパオを選んだのかその理由に迫ります。


初めて彼女が日産パオの存在を知ったのは大阪に住んでいたとき。可愛い車だなぁと一瞬で心が奪われたそう。1度は見積りを取ったものの、当時、大阪では交通の便が良い場所に住んでいたこともあり、必ずしも車は必要ではなく、購入には中々踏ん切りがつかなかった。ところが車が必要な地域に引っ越しをすることに・・・。

「当時は免許を取得してからずっと運転してなかったので、すっかりペーパードライバーになっていました。パオは欲しいと思ったのですが、いきなり旧車のパオは運転初心者には難しいかなという思いもあって、最初は軽自動車を購入しました。でも軽自動車に乗っているうちに、やっぱり、あの可愛いフォルムのパオに乗りたい!という気持ちが強くなっていきました」

乗りたい気持ちが再燃し、彼女は1年も経たないうちにパオの購入を決めた。関西はパオの専門店が多いこともあり、大阪の中古屋さんで乗りたいパオが見つかった。偶然にも初めて見積りを取った際に担当してくれた方が独立したお店だったそう。これも何かの強いご縁を感じるエピソード。

 

 

黄色のパオへ大改造、内外装レストアに数カ月かける

購入時の車の色はオリーブグレー。そこからすべて黄色に塗装することになる。黄色は、昔のレーシングカーを少しイメージした、レトロなオリジナルカラーで配合(お店ではブリタックスイエローと呼ばれている)。外装だけでなく、内張りも全て分解して塗装するため大がかりな作業になった。そのほかシルバー系のパーツのペイント、スモークガラスの取り付け、シートカバーの変更、劣化したゴム類の交換などなど、丸ごとレストア。ホイールも14インチにインチアップして、WORK製のレッドスレッドに交換した。「自分の好きなように1つずつ、全て決めて、完全な形で手元に欲しかったんです」

 

 

曲がり角を曲がってきた瞬間、胸きゅん。

待ちわびた納車の日。大阪からマイカーが彼女のもとにやってきた。「もうすぐ着きますと言われてから外で待っていて、曲がり角を曲がってくるパオが見えたときは、胸がきゅんっとなりました(笑)」

旧車オーナーの中には普段用の車と、楽しむための旧車と乗り分けしている方も少なくない。でも彼女は通勤で毎日パオに乗っている。ときどき調子が悪く、勤務先にレッカーを呼ぶことがあったり、冬はドアが凍って開かなくなるときもあり、車から降りられなくなることもあるとか。「またやっちゃたと思いますが、すぐにパオだからしょうがないよねって、許せてしまいます」

ダッシュボードはマグネットをつけることができるので、さまざまな雑貨やグッズで飾り付けを楽しんでいる。インテリア雑貨の「ダルトン」ではつい買いすぎてしまうことも。パオとの生活は楽しくて仕方がないという彼女に、車とは何ですか?と伺った。「動く自分の部屋です。どこにでも部屋ごと移動している感じ。もう、部屋着で乗りたいくらいです(笑)」

 

 

 

ビーカー編集部♪インタビューを終えて


とことん自分の好みにレストアした黄色のパオは彼女の一部のように可愛らしく彼女の隣に佇んでいました。ドアを開けるとそこはまさに、お部屋。実は、この車の運転席に座らせてもらったのですが、思わず「お邪魔します」と言葉が出てしまうほど(笑) 黄色の塗装だけでなく、必要に応じてアイボリーやブラウン系の革小物をアクセントに取り入れていたり、細かい部分までコーディネートされているお部屋はとても心地が良い空間になっていました。車は移動する部屋とはいうものの、とことん自分流にアレンジして初めてマイルームになるのかもしれないなぁと思ったインタビューでした。

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