車検費用を安くする方法、車検見積りは必要?車検は安いほういいの?

2021.09.07. life ライフ

初回が3年、2回目以降は2年ごとにやってくるのが車検。車検を迎えるたびに「どこか安いところはないだろうか」と検討するのが心情ですが、本当に安い=正解なのでしょうか。車検費用を安くする方法と、賢く車検を迎えるための考え方をご紹介します


 

車検費用はお見積りからスタート、お見積り価格を見比べよう

 

 

車検費用はなるべく抑えたい・・・というのは誰しもが思うこと。車検はまとまった金額になるので正直、車検費用は痛手です。車検をどこにお願いするかを考えるうえで大切なことは、じつは車検費用が安いところが一番良いというわけではありません。

車検費用を考えるうえで失敗しないために、大切なことは2つあります。

1つは、車検費用はとにかく安く抑えて、車検に合格さえすればいいという考え方。もうひとつは、車検を機会に、車検後も安全に快適な車生活を送るために、車検でしっかりと車の整備を行うという考え方です。

 

車検に合格するということは、車検後の車の安全性が保障されたものではありません。たとえば、タイヤの溝は車検では、1.6mm以上あれば合格ですが、実際には、タイヤの溝は4mmを切ったあたりから性能が落ちます。雨の日に滑りやすくなったりスピードが高い高速道路ではハイドロプレーニング現象(タイヤと路面の間に水の膜ができ浮いた状態になる)が起こる可能性もあります。

 

 


お見積り例①車検専門店、必要最低限のメンテナンスを入れた車検費用

 

整備料 26,000円 

点検料 10,000円

手数料 3,500円

※上記には24カ月点検が含まれています

 

発炎筒 900円 ⇒有効期限が切れていたので新しく購入。有効期限切れでも車検は通りますが念のために交換

ブレーキオイル交換 技術料4,500円/オイル代2,500円

その他、エンジンオイルの交換、オイルエレメントの取替、そのほか油脂類の交換などは後日、要交換の項目に。

点検・整備の費用合計は、51,530円(必要最低限の整備と点検)これに法定費用法定費用(自賠責保険21,500円・重量税24,600円・印紙代1,100円)を足して、

合計101,722円

法定費用はどこで車検をお願いしても変わらない費用です。

 


お見積り例②認証工場・車検後に交換が発生しないように、現状の車の状態をチェクしてもらい、しっかりめにメンテナンスを依頼した場合

 

点検(24カ月点検一式)  技術料45,000円

予備検査代            5,000円

 

エンジンオイル交換(作業、オイル、部品込)10800円

エンジンオイルエレメント交換      4800円

ブレーキフルード交換         5900円

クラッチフルード交換                                       4900円

ミッションオイル交換         15600円

※油脂類の交換費用には技術料、オイル、部品代も込み

プラグ交換      9200円

エアクリーナーエレメント交換  3500円

エアコンフィルター交換     4100円

パーツクリーナー    1500円

点検・整備の費用合計は、50000円(必要最低限の整備と点検)、部品交換代60,300円、

これに法定費用法定費用(自賠責保険21,500円・重量税24,600円・印紙代1,100円)を足して、

これに法定費用を足して、合計157,500円


 

車検のタイミングをマイカーの健康診断と考えてしっかりとチェック&交換するのか、それとも車検では必要最低限の整備のみで車検合格することを目的にするのか、この考え方で車検の費用は大きく変わります

 

 

 

車検費用を安くする方法は?どこが安いの?どこがいい?まずは、マイカーのかかりつけ医を見つけよう

 

車検を受ける場所は、ディラー、整備工場(指定・認証)、車検専門店、カー用品店、ガソリンスタンドなどで受けることが可能です。費用が変わるのは、点検・整備費用です。

そのほか、代車の無料貸し出しがあるか、家から行きやすい場所にあるのか、キャンペーン特典もチェックするといいでしょう。中には楽天ポイントが加算される特典を用意しているところもあります。

1日で車検を終えたい方は車検専門店がベターですし、他の消耗品もあれこれ交換したい方は、カー用品店の車検に依頼するのも手。

車検費用が安いところというだけでなく、自分好みのお店を”選ぶ”という視点が良さそう♡

 

 

ポイントはさきほどもあげましたが、車検に合格すればいいのか、それとも、車検を機会に整備をきちんとするのかです。また車検を機会に、マイカーのかかりつけ医を見つけるというのもおすすめ。普段から頼りになる信頼できる、マイカーの預け場所があれば、そこに車検を頼むのがもっともスマート。

結局、車検も人対人。信頼できる整備士がいるところを見つけることができれば、車検費用の安さだけに縛られることから解放されます

 

 

さて、車検を安くする方法を最後にご紹介します。

 

 

 

12カ月点検は受けたほうがいいの? 罰則はある? 日々のマイカー点検と12カ月点検を行うことも車検費用を抑えるコツです

 

車検時に整備費用を抑えるコツは、日々のメンテナンスです。え?そんなこと?と思われた方もいるかもしれませんが、車生活を安全に快適に送るコツにもつながります。

 

自分でやりたい日常点検♡

①ウインドウウォッシャー液は入っていますか?

②バッテリーの健康状態はOK?

③冷却水、ブレーキ液、エンジンオイルの量はOK?

④タイヤの空気圧は適正ですか? 傷などはありませんか? タイヤの溝は4mm以上ある?(3.2mmを切ったらそろそろ交換時期です)

⑤ヘッドライト、ブレーキランプ、ウインカーなどランプ類はちゃんと点灯しますか?

⑥ワイパーの拭き取りはOK? 見え辛くない?

⑦ブレーキペダルの踏みしろ具合、ブレーキはちゃんと効きますか?

⑧エンジンのかかり具合は良好?

 

カー用品店などでクルマの点検を行っているところもあります。たとえばカー用品店ジェームスでは【カーケア10検】というメニューがあり、1,100円で受けることが可能。ロングドライブ前に受けると安心です♪

 

 

日常点検に加えて、1年(12カ月)点検を受けることも車検費用を抑えるコツにつながります。1年(12カ月)点検と、2年(24カ月)点検は、道路運送車両法で定められている自動車の点検です。

24カ月点検はちょど車検の時期に訪れることもあり、車検時に同時に受けているので、みなさんあまり意識さえていないかもしれません。12カ月点検は受けなくても罰則がないため、受けずに過ごしてしまう方も少なくありません。でも12カ月点検は罰則がなくても法律で受けることが定められているもの。また受けておくことで、車検の整備費用を減らすことにもつながります。

最近の車は壊れにくくなっているけど、消耗品は性能が低下すると安全に快適な車生活が送れません。旅先でトラブルに合わないように、車の健康管理はとても大切です♪

 

 

新車は3年、2回目以降は2年ごとにある車検で一度に車のメンテナンスを行うと、消耗品の交換や整備費用が高額になることがりますが、日々のマイカーチェック、12カ月点検など、事前に受けておくことで、マイカーの整備費用を分散させることができるので、トータル的に考えると、車検費用を抑えることにつながります。

タイヤもバッテリーも、エアコンフィルターもエンジンオイル、ブレーキオイルなど油脂類のすべて、そのほかブレーキパッド、プラグなどあげたらキリがありませんが、一度に車検で交換し、整備するのは大変ですし、もしかしたら、トラブルで旅先で救援を頼むことにもなりかねない。

ふだんの車のある暮らしの安全に、快適に楽しむためにも、車の健康診断は定期的に行いたいですね!

 

 

 

 

 

 

 

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